こんにちはいつもブログ読んでくださりありがとうございます。
先日お客様から、TVの電波に時々妨害電波が入るということで
受信調査にお伺いしました。
テレビの電波に、アマチュア無線やその他の電波が混信すると
まずUHFブースターが出力オーバーもしくは、入力オーバーに
なるため、地上デジタルの品質が極端に劣化しTVに受信障害を起こします。
しかし原因を特定するのは難しく、常時妨害電波がでているとは限らないので
長時間調査を行うか、何度も調査に足を運ぶことになるので
なかなか厄介なんです。
今回はまずTVの入力レベルから測定して見ます。
スペクトラムアナライザーにて測定して見ましたが、特に異常はなしです。
真ん中付近にあるのがTVの信号です。
特に、邪魔な電波はないようでしたし受信状況も良好です。
本当に、電波障害があるのか疑ってしまいますが
お客様が受信不良が、発生しているときの録画した番組を見せていただくと
確かにブロックノイズが確認できました。
次にお客様の敷地内にて、電波測定車を使用し測定して見ます。
アンテナ高 6m
ブースター33d🅱️
UHF標準アンテナ 20素子
同軸ケーブル S5CーFB 15m
測定条件はこんな形で測定して見ました。
外での電波測定車のアンテナでは
700MHz付近に、妨害電波が確認できます。
TVの信号が、50〜60dBくらいなのに対し、90dB程の電波がありますので
この信号が、ブースターに入力されると受信不良が発生する可能性は高いです。
お客様のアンテナです。
高性能14素子アンテナに、ブースターが取り付けられています。
このブースターは700MHZのLTE対策品なので、700MHZの妨害電波は
カットしてくれてるはずです。
ブースター出力モニターで測定器にて測定しましたが
特に妨害電波はなさそうでした。
今回は、調査の結果妨害電波は確認できるもののお客様の
TVに直接影響を与えている可能性は低いと思われました。
もし宅内にてもう一台ブースターが設置されているかもわかりませんが
今回は分配器にて、700MHZのフィルターを取り付け様子を見ていただく
ことにしました。
原因はわかりませんが、このような調査は時間をかけて一つ一つ原因を絞っていく
ことが大事ですね。